LSI設計・開発エンジニア

常に一歩先の、
アナログ回路/レイアウト設計技術の、
修得に挑戦する。

K・I / 2013年入社

出身学部:
電気電子工学部

アナログLSIデザイン チーフエンジニアとして常に一歩先の設計技術修得に努め、チームをけん引する。

LSI設計の世界

私たちの身の回りには様々な電子機器が溢れていますが、全てに半導体が使用されており、その機能は実に様々です。
アナログ回路とデジタル回路では、情報符号化の方法が異なり、一見別物の様に思われますが、実はデジタル回路はアナログ回路を飽和させて動作させているものなので、アナログ回路的な見方ができます。
従って、デジタル回路を扱う場合においても、アナログ回路の知識・技術が必要になります。
特に、近年では高周波・高速動作をするデジタル回路が誤動作を他に与えたり、他から受けたりすることが課題になっており、その解決には必ずアナログ回路の知識・技術が必要になっているのも事実です。

アナログ回路設計の醍醐味

半導体を含め世の中の電子機器はこの30年間でデジタル技術の大きな進歩で発展してきました。
当時のスーパーコンピュータの処理性能は、今やスマートフォンで実現できるまでに発展しました。デジタル技術の進歩がその大きな役割を担っていますが、その背景にはアナログ技術もしっかりと進歩しているのです。言い換えればアナログ技術の進歩がなければ、デジタル技術の発展はないと思います。
LSI設計の世界では、アナログ回路は耐圧やノイズ、低電圧化、高速周波数など、デジタル回路に比べてものすごくセンシティブな特徴を持って、これは30年前から変わらず、今後も不変的な課題となるでしょう。
またデジタル技術の進歩は、アナログ設計技術者の人口を激減させたとも言われています。アナログ回路はデジタル回路に比べ設計が難しく熟練を要します。アナログ回路設計はデジタル回路設計に比べて自動化が進んでいませんので、アナログ技術者の人口減はその影響もあるのかも知れません。
非常に残念な事だと思っています。
しかし、デジタル回路が実世界と情報のやり取りをするためには、必ずアナログのインタフェースが必要になり、その中で特にキーとなる技術にセンシング技術があります。センシング技術を支えるのは半導体回路で、とりわけ高度なアナログ回路・レイアウト設計技術が重要になっていることは間違いありません。
だからこそ、アナログ回路設計には、設計の難しさと同時に、それを解決するという醍醐味があるのです。
私たちは、この困難を解決するために、積極的に技術修得を欠かせないわけです。

IoT市場とセンサ技術

エレクトロニクス業界において、IoT(モノのインターネット)に対する期待度がもの凄く高まっていることはご存知だと思います。
IoTにはモノとモノを繋ぐために、センサ機能や通信機能など、必ず高性能なアナログ回路技術を駆使したLSIが必要になります。
例えば、総務省の情報通信白書によると、2020年までに世界中で530億個のデバイスがインターネットに接続されるとの予測がされています。一つのモノにセンサが4~5個搭載されれば、その数は2.5兆にも及びます。
この実現には、先にお話したアナログ技術が欠かせません。例えば、撮像素子や温度センサ、流量センサ等、その種類は様々ですが、特に近年、撮像素子がセンサとしての役割でその存在を大きくしています。撮像素子としてはCMOSイメージセンサがキーデバイスになりますが、そこにも高度なアナログ回路設計技術とアナログレイアウト設計技術が必要になります。
高速データ処理、膨大な映像データ処理・伝送、低電圧・高速A/D変換、高効率アンプや高速I/Fなどなど、私たちがもつアナログ技術力を発揮できる世界ですね。

私たちの使命

先にもお話したとおり、これからの社会はIoTの実現で大きく変わっていきます。そのIoTの実現の鍵を握るのはLSIです。モノとモノが繋がるためにはどうしてもLSIが必要になる、そして繋がるためには何らかのセンサが必要不可欠な存在となります。
センサは基本的にアナログ情報の入り口です。LSI設計においてアナログ回路技術はとても重要な存在になります。
近年、アナログLSIもデジタルLSIと同様に回路の大規模化・複雑化が進んでいます。だからこそ私たちは、常に一歩先のアナログ回路/レイアウト設計技術の修得に挑戦し、強い会社になる必要があると考えています。
私たちが持ちうるアナログ回路設計技術を最大限に活用し、総合力でIoT市場を攻略し、顧客および社会に貢献することが、私たちの使命だと思っています。

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